精神アルゴリズム研究備忘録

人間の精神の構造やアルゴリズムについての研究内容の備忘録

人はなぜ夢をみるのか

※この内容はあくまで個人的研究の内容です。

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人間は記憶を定着させるために情報をジャンル分けする。

理由は、ある刺激(=ストレス=問題)に対して適切な反応を行うためである。

 

例えば熱いものに触れたら手を素早く離すように、寒くなれば体を震えさせて凍えないようにするように、刺激に対して適切な反応を行うことで、ストレスを適切に解決しようとする。しかし人間は身の回りにある刺激の種類も、その刺激に対する適切な反応の種類も他の動物に比べたら圧倒的に多い。

 

安心した時の反応、楽しかった時の反応、怒っている時の反応、悲しんでいる時の反応。オキシトシンセロトニンドーパミンノルアドレナリンコルチゾール、ストレスのようなホルモンに情報を関連づけることで刺激に対する適切な反応の記憶を行なっている。しかし感情は合ってても状況が合わない場合もある。刺激に対してより適切な反応を行うためには刺激の具体例や反応の具体例が必要となる。大雑把にそれらを結びつけるのが人が見る夢の役割である。 

 

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人間は脳の中で物事を大雑把に3種6系統の情報に分類を行なっている。

3種は「すでに安定している=安全な状態」「安定させようとしている=安全を確保しようとしている状態」「安定させるのが難しい状態=危険な状態」であり、人間はこれらの状態に情報を関連づけて記憶を行なっており、状態ごとに抱く感情ごとにわかりやすい大雑把なストーリーを用意している。刺激に対して適切な反応を行うために、その日に手に入れた情報や感じたことをそれぞれの精神状態を代表する大雑把なストーリーに関連づけることで、その日に得た情報をそれぞれの感情にジャンル分けし、 それまでにジャンル分けされた情報の中から適切な反応を結び付けようとする。

そしてそのジャンル分けの過程や、適切な反応を結びつけるまでの過程が夢となって現れる。

夢をみてそれが解決の糸口になったというのは、情報がジャンル分けされ、同じジャンんるの中から適切な行動を選び取りやすくなるからだろう。

逆に夢に悩まされるのは、自分が持っている情報の中に問題に対する適切な回答がないからだということができる。

 

悪夢を何回も見るのは、夢が問題を解決するための情報を、外側の情報ではなく内側の情報に頼ろうとするからであり、例え内側に回答がなくても脳は内側にのみ回答を探そうとする性質があるからだろう。

 

適切な知識や経験を蓄えることで、見る夢の結末は変わるはずである。

 

 

 

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